基本在宅だけど推しアイドルを考えよう、の巻

俺もブログで薄っぺらでうざったいアイドル語りがしたい!
昨今流行りのアイドルブームにスケベ心丸出しでイッチョカミしたい!中年だもの!

でもぶっちゃけアイドルブームはもう飽和からの収束に向かってる!遅すぎたんだ!

しかも思春期から現在までロキノン系ばかり聴いてきたせいで、モーニング娘も、AKB48も、Perfumeも、ももいろクローバーZも、でんぱ組も、BiSも通過してこなかった!

今更どうやって推しグループを決めていいか分からない!

そういうアイドル迷子のテンション高い中年っていますよね?

いませんか。そうですか。俺だけですか。

予備知識ゼロの状態で、地下アイドルイベントを見るのも、次に何が出るか分からない闇鍋感があって、超楽しかったりするんですが、スポーツ観戦と同じで、贔屓のグループを決めて彼女らのサクセスストーリーを追いかけた方が、より楽しいボンクラ人生を送れそうなので、自分なりに推しアイドル*1を考えてみました。

「ひとりで推せるグループは物理的に5組が限界」らしいので、とりあえず極私的なベスト5組のアイドルを決めてみました。

1位 BELLRING少女ハート
見た回数:4回
代表曲「c.a.n.d.y」

BELLRING少女ハートの特徴は「カラスの羽を付けた独特の衣装」「オルタナティブロックを参照した独特な楽曲」「客も巻き込んだ激しいライブ」です。北野武のフライデー殴り込み事件を真似した「c.a.n.d.y」のMVみたいに、黒ずくめの少女たちが、6匹の小さな怪獣のようにフリーダムに暴れてる姿が爽快で、かわいいを通り越してかっこいいと思ってしまいます。お客の沸き方もすごく激しいです。生涯初めてライブで見たインディーズアイドル*2なので、初見の衝撃があって思い入れがあるグループです。実際の話、山形から東京まで1年に3回観に行ってるので、軽くハマりかけていると言って良いかも知れません。

2位 ANNA☆S(うどん兄弟)
見た回数:うどん兄弟2回、ANNA☆S1回
代表曲「ママが歌うアイドルの歌」

「ANNA☆S」として地下アイドル界で活動する傍ら「うどん兄弟」名義でカーネーションの名曲「EDO RIVER」をカバー。曽我部恵一・森は生きている・スカート・大森靖子らと一緒にカーネーション30周年トリビュートライブに登場した時、ピチピチした子供アイドル感が余りにアウェーすぎて、フロアーがざわついた時の変な空気が忘れられません。

「うどん兄弟」の特徴は「飛び道具感」「ノベルティ感」ですね。鈴木慶一直枝政広が楽曲を提供して、MVには根本敬杉作J太郎本秀康が出演してるというのが、ロックと漫画を神様にしてきた自分には、地下アイドルを知るとっかかりになってありがたかったです。直枝さんも言ってたけど、見るたびにどんどん成長しているのが、若いって凄いと思います。

本体の「ANNA☆S」の魅力は「エネルギー」ですね。それまで「いつでもどこでも全力パフォーマンス!」「私達、全力で頑張ってます!」系のアイドルグループは大・大・大嫌いだったんですが、「ANNA☆S」のステージを見てその認識を変えさせられました。歌とダンスにエネルギーが満ちていてその場の熱量がどんどん高まっていく。なるほどこれが「アイドル」の持つ力なのか、と実感しました。「ANNA☆S」の曲では地下アイドル応援歌「人生マジもったいないよ!」が好きです。

3位 G☆GIRLS
見た回数:3回
代表曲「SHINING DAYS」

FLASH誌から生まれたグラビアアイドルで結成されたセクシー系アイドルグループ。G☆Girlsの魅力はなんといっても「おっぱい」です。谷間を強調したコスチュームが男性客の劣情を刺激して止まないのです。一言で言えば「エロい」なんですが、健康美というか、男であるかぎり逃れられないサムシングがあるのです。
TIF2014ではスカイステージでビキニ姿で歌ってました。最高でした。

夜のセクシーアイドルの部では「上ビキニ&下ホットパンツ」という衣装で踊り、会場の熱気で、肌が汗でテカテカになって、エロ過ぎでした。

ニコニコ生放送タイムシフトの最終期限まで毎日再生して見てました。
こんな感じで。

生のライブも見に行きました(3回も)。普段の仕事でオッサンに見られ慣れしてるだけあって、体のラインを強調したセクシーポーズをバシバシ決めるので、自分は集団就職で上京して日劇のラインダンスを初めて見た農家の次男坊みたいな感じで、かぶりつきで見ていました。
こんな感じで。

blog主の性衝動の話だけじゃ頭おかしいと思われるので音楽の話もしますね。セクシーなエロ音楽と言えば今は全盛のEDMですが、G☆Girlsはそうではなくギターロック路線の曲が多いです。カーステが喜びそうな重低音というか、国道を走らせる車のための日本のストリート音楽(by石野卓球)と言う感じ。「Shining Days」はシューゲイザーっぽい轟音ギターの鳴るロック歌謡ですが現場ではすごく盛り上がるので、この路線は正解だと思います。

4位 Doll☆Elements
見た回数:1回
代表曲「君のネガイ叶えたい」

Doll☆Elementsの魅力は「世界観」です。人形と変身をコンセプトにしたグループですが、メンバー全員頭身が高くて、本当にお人形さんっぽいし、「着せ替え」が売りになってるだけあってファッションが非常に素晴らしいです。少女の永遠の憧れを具現化したようなファンタジックな世界観がこのグループの最大の魅力ですね。

「君のネガイ叶えたい」はファンキーなギターのカッティングとベースライン、流行のEDMテイストが、決して下品にならず、ドリーミーなアイドルポップとして昇華された名曲です。パフォーマンスが洗練されていて仕上がってる、完成度の高いアイドルグループだなー、と感心します。

5位  夢見るアドレセンス
見た回数:1回
代表曲「泣き虫スナイパー」

仮面ライダー鎧武」のヒロイン・志田友美が在籍する事で特撮クラスタのファンが多いグループ。
「夢みるアドレセンス」の特徴はズバりリア充感」です。女子社会でヒエラルキー最上位といわれるティーンズ雑誌の専属モデル中心で結成されただけあって、地下アイドル界ではルックスが抜きんでています。背も高いし、クラスの1軍グループがそのままアイドルになっちゃった感じは負のオーラ溢れる地下アイドル界では貴重ですね。純粋に可愛い女の子が歌って踊るのが見たいんだ、という人向けですね。

2013年のTIFに登場した時の「なんだこの可憐な生き物たちは?」「アイドルにほんとに可愛い子使うなんてなんかズルいぞ!」という驚きは忘れられません。

ただこういう優等生グループによくあることですが、楽曲が冒険しない置きに行く感じなんですね。それだけが残念です。今年ついにインディーズからメジャーに上がるらしいので、優秀なスタッフに脇を固めてもらいたいなと思います。

補欠 アーマーガールズ
見た回数:1回
代表曲「CLAP!」

オチに使うようで恐縮ですが、もう一組、注目グループがあります。

秋葉原PARMS劇場で毎日(!)ライブを行い、毎日人気投票(!!)を行っている事から「アイドル界のブラック企業」(by前山田健一)と恐れられている「仮面女子」。アリス十番・スチームガールズ・アーマーガールズの3組のグループの集合体なのですが、その中でも個人的に好きなのが「アーマーガールズ」です。

「アーマーガールズ」の特色は、鉄仮面の異形の見た目に代表される「すき間産業感」なのですが、自分にとって好きな所は何よりも「楽曲」です。メタルやEDMを取り込んだアイドルグループは山ほどいますが、アイリッシュパンクを売りにした音作りを行っているグループはここだけです。バグパイプフィドルやティンホイッスルが鳴り響くアイドル楽曲って何を考えてるんだろうと思います。頭おかしいです。アイドルライターの吉田豪がラジオで推薦してました。
16TONSやポーグスを引き合いに出される音楽性は、バンドブーム世代でフジロック世代の自分の琴線に響きます。
まだアーマーガールズ名義での全国流通しているアルバムが無い(今のところ物販でしか買えない)状態なのが残念ですね。

*1:ちなみに自分の「アイドルを推す」というのは、CDを100枚買ったり、顔を覚えてもらうまで現場に通ったり、SNSで積極的に宣伝活動したり、というポジティブな物ではなく、ただ心の中で「売れるといいなぁ」と思いながら生活し、たまにYOUTUBEでPVを眺めたりする、という非常に草食的な活動の事です。

*2:中学の頃見た、地元・山形県酒田市の伝説のアイドルグループ「S.H.I.P.」を除く。